歯止めが効かず。不安が残った今週

先週後半の反発から今週の動きに注目していたが、結局18000円を割ってしまった。今後どうなるか不安を残す相場になった。
特に注目なのは金曜日は金融系が大きく下がるのみならず、すべての銘柄に売りが加速したこと。
信用買の投げ売りがあったように感じられる。こうなると個別でどうかというのは二の次になる。 
さてG20で中国の経済へコメントが付けたが具体性は感じられない。各国景気対策を考えましょうで終わったようだ。。
週明けの動きが少し心配だ。9月はもう一段と下げを意識し、現金率を上げるなり対策が必要か。。
しかし ここ1-2か月はいくらまで下がるかより、今後どこが世界経済をひっぱれるのか、だ。
先週ユーロのドラギ議長が 第2弾の緩和を 連想するような発言で ドイツ株は底堅く、ユーロ円も下がった。
この動きに市場も期待しているということは留意しておきたい。
ただドイツも中国経済へ大きく投資しているわけで それほど余地があるわけではない。
世界を見渡せば 中国のみならず、かつて騒がれた BRICSすべて かつての勢いは失い、世界を次にリードする期待は この先2-3年は期待できないだろう。
そしてもう一つ原油価格の下落。今週初め、49ドルへの急騰は過剰反応と書いたがやはり売り筋の巻き戻しが原因だったようだ。
現時点で イランの原油輸出再開や 中東での同じイスラム同士の宗派間対立がある現実として 今すぐOPECで減産は難しいと考えている。今年後半はまずは30-50ドル台で推移かと思う。 
これらを総合的に考えると

アメリカ経済>復調。ただし原油価格下落で石油関連経済は低迷。まだら模様の経済か。そして利上げは9月見送るかもしれないが 再度すぐに金融緩和期待はできない。
        
ヨーロッパ> ギリシャ、難民問題、そして前回の大規模な金融緩和で追加緩和の余地は本当は疑問。

となると、最後は日本しかない。
幸い、日本は 原油、天然ガス、鉄鉱石など価格下落は 貿易収支にはプラスになるし、
これからオリンピック準備、復興需要に鉄が下がるのは 材料、人件費高騰で 価格が高くて進まなかった工事が
再開する方向になる。
また物価が下がるということは 日銀さんの物価目標へ必要な措置として第3弾緩和ができる余地が生まれる。
アメリカもこれらから自分のところは引き締め方向なので日本に期待されるのではないか。
となると かつて 金融緩和からアメリカが引き締めに入るとき起きた1987年10月のブラックマンデー時に
似ていると感じている。そして その後日本は バブルへ突き進んだ。
そういえば 新築マンションの価格がバブルの時の平均価格へあともう少しで肩を並べる。

今の悲観から解決方法を見出すとき、あの時の歴史がダブってくる。
しかしそのストーリーでリスクも考えておきたい。
1. サウジの動き > 原油急騰
2.安倍首相の辞任等による アベノミクスの終焉

原油急騰はこのストーリーに水を差す。よって日本株たくさん買う際は
少し保険として

1671 
東証ETF WTI原油価格連動型上場投信

や、JXなどの石油元売り、石油開発系などもゆっくり少し買うのも忘れずにしておきたい。

では。今後の参考に。

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